今回のユーザーモデル調査は、同一の対象者に対して、全てのスタンダードモデルを判別するための調査を実施していますので、11のスタンダードモデル間の関係性を知ることができます。
スタンダードモデルの組合せは様々ありますが、まずは「お金に対する意識」とそのお金を使って行う「消費行動傾向」や「投資動機」の間の関係をみてみましょう。
お金は、良くも悪くも、現代社会の中では、人の行動に大きな影響をもつ存在であることは明らかで、社会的な地位・様々な欲求・仕事や業績の評価などあらゆるものと関連し、自己評価につながったり、人を動かす手段としての働きや動機付けの原因にもなります。
そんなお金に対する考え方とそのお金を使って行う消費行動や投資に対する考え方の関係をいくつかみてみよう、ということです。
「お金に対する意識」の「楽天的なお金は天下の回りものだ派」は、お金に対する重要性は感じながらもそれほど無理をして稼がなくてもなんとかなると思っている所謂楽天家ですが、消費行動傾向においても、それほど計画的というわけではないので、時には勢いで実用的でもないものを買ってしまうこともある「こだわりのない成り行き派」で、投資する際の動機としても、ちょっとしたワクワク感で投資を続けている「気軽にワクワク感楽しむ派」が多いようです。
逆に、お金を稼ぐのは大変だし、時にトラブルの原因になることもあるが、やっぱり一生懸命働いて得るのが大切と考える「お金は大変でも働いて得るものだ派」には、消費行動傾向においては、自分らしさを求めるよりも定番の方が安心する「ついつい定番派」が多く、また、お金を稼ぐことは大変で甘くはないが、だからといってお金が人生で最も大切なものとは思えない「お金より大切なものもある派」には、結構我慢強く、他の人からの情報に影響を受けて必要でもないものを買ってしまうようなことはあまりない「何と言っても実用性重視派」が多いようです。
…とても感じが良く判りますね。
ちなみに、モザイク図は、対象となるユーザーモデルのクラスタ同士でクロス集計した結果を表しており、それぞれのモザイクの面積がその組合せの対象者の人数の割合を表しています。