『総合評価にNPS(Net Promoter Score)を使ってます』
…という企業は多いのではないでしょうか。
計測方法は簡単(「この商品を知人にどれぐらい勧めたいですか?」と[0~10]で聞くだけ)ですし、分析も簡単(プロモータ[9~10]の割合からデトラクタ[0~6]の割合を引くだけ)ですからNPSを調査すること自体はそれ程難しくはありません。
ただ…
「NPSのスコアが判っても結局どうしたら良いかなかなか判らない」
「もっと具体的な施策につながるようにできないかな」
…そんなことを感じたことはありませんか?
もちろん、計測したNPSのスコアに影響していると思われるタッチポイントに対する満足感を同時に計測しておけば、NPSを高めるためにどのタッチポイントを改善すればNPSを高めることができそうか、に見当をつけることもできますが、NPSに影響を与えているタッチポイントが判っても、それだけでは“どうしたらよいか”は判らないし、なかなか具体的な施策にもつなげられないのではないでしょうか。
例えば、あるマルチブランドをもつアパレルEC企業では、自社ユーザーの「ファッション意識」でユーザーモデルを構築する際に同時にNPSを計測しておくことで、各ブランドのユーザーが保有する心理特性を把握し、プロモータになってもらいやすい心理特性をもつ対象者に、その心理特性にマッチしたブランドをレコメンドすることを可能にしています。
ブランドと対象者のマッチングには、特徴的な心理特性に対する傾向性を使うこともできますし、ユーザーモデルを構成する全ての心理特性に対する傾向性の類似度を使うこともできるでしょう。
NPSも心理計測された結果ですから、ユーザーモデルとは馴染みやすく、
「…と感じてくれる人にプロモータが多いなら、…と感じてくれやすい人を探そう」
「…に好感をもつ可能性のある対象者には、…と感じてもらいやすいブランドを薦めてみよう」
…結構ありえますよね。