相関関係だけに惑わされない…

ユーザーモデルの考え方を、人の行動の原因や動機を探索することに活用することをイメージしてみましょう。

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例えばあなたは高級レジャーボートのセールスマン。
新製品のレジャーボートの販売を任された、としよう。
そこであなたはさっそく過去のレジャーボートの購買履歴を調べてみる…
お金持ちの人が多いことが分かった…
「よし、レジャーボートを売るためにお金持ちを探そう!」…
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これ成功しそうでしょうか。
レジャーボートを買った人には、確かにお金持ちが多いでしょう。
でも、お金持ちならボートを買うか、といわれたら、決してそんなことはないはずです。
つまり、レジャーボートの購入者とお金持ちの間には「相関関係」はあるが(必ずしも)「因果関係」はない、ということ。

レジャーボートがどんな属性(お金持ち)の人に買われたのか、ではなく、「なぜ」買われたのか、その理由(原因や動機)を知ることの方がもっと重要なはずです。
もしそれが「子供が大きくなった時に家族で海に出た思い出を作ってあげたい」なのであれば、例えば、「旅行に家族や仲間との親睦やつながりを求める度合いの強さ」(旅行動機モデルの第7因子)が強い心理特性をもつ人を探した方が良いでしょう(もちろん、その人がお金持ちならもっとよいのはいうまでもありませんが…笑)。

…ちょっとイメージ湧きましたか?

相関関係だけに惑わされない…

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